2019年の1月中旬、39週6日(予定日1日前)で元気な女児を出産しました。助産院を2泊3日で退院したあと、今は自宅で両家両親に代わる代わるサポートしてもらいながら、産褥期間をのんびり過ごしています。
おそらく最後になるであろう、今回の妊娠・出産。三度目にして、初めて経験したことなどもあるので、備忘録として記事に残しておこうと思います。
大きく産まれて欲しい、というハハの希望
5歳の長女と3歳の次女が《病欠もせず毎日元気に過ごせている》理由のひとつに「元が大きく丈夫に生まれついたこと」があるような気がしている私。
二人とも3,400g超えで産まれ、新生児期からよく飲みよく眠る手のかからない子どもだったので、今回もそれくらいまでお腹の中で育ってから産まれて欲しいな……という、勝手な希望がありました。
妊婦健診のたびに順調に体重は増えていましたが、予定日10日前の時点での推定体重は2,850g、上の子達に比べるとちょっと小さめ。3人目だから早く産まれるかもね、と言われても、内心は「せめて3,000gは超えるまで待っててー!!」と。
なので助産師さんに「そろそろ出産に備えて、毎日1時間以上歩いてね!」「もういつ陣痛が来てもおかしくないからね」と言われても、まだいいかな……と必要最小限しか動かない《温存作戦》な生活を送っていました。
今回は年末年始も近かったので、そのドタバタが落ち着いた頃になるといいね、なんて周りの想いもありつつ。
いざお産へ! 追い込みモード突入!!
じりじりと予定日が近づくものの、まったく産気づく気配がないまま迎えた予定日3日前の検診。その日ようやく推定体重が3,185gになったのを確認、出張族の夫が在宅できる週末も迫っていたので「よし、今週末になんとか産むぞ~!!」とようやく私の《産む気》に火がつきました。
ちなみに夫は、長女出産時に立ち会い & へその緒カットを経験済み。なので次女の時も今回も、《産まれる瞬間には立ち会わなくても良いから、産んだ直後に抱っこして欲しい》というのが私の希望。産む瞬間の修羅の形相を、何度も見せたいとは思わなくて……(笑)
温存作戦から一転《人事を尽くして天命を追い込む作戦》に突入した私は、検診を終えてから「お産が進む」と言われていることを片っ端から実践し始めました。
- 暇を見つけてウォーキング
- ゼラニウムとパルマローザの精油を加えたオイルを下腹部や腰に塗る
- 《女性のツボ》である三陰交にお灸をする
- ラズベリーリーフティーを飲む
- コーロファイラムとジェルセミウムのレメディを摂る
- 四つん這いになってお腹の子の回旋を促す
- テレビを観ながらひたすら踏み台昇降 & スクワット
- 「この週末に出ておいでね♡」とお腹の子を説得(笑)
その甲斐あって、翌日の早朝には10分間隔で微弱な陣痛が。これはもう今日中に産まれるに違いない!と思った私は、布団の中から出張先にいる夫や両親に「陣痛来始めたよ」と連絡。
午前中には皆が家に集まりいつでも産んでヨシ!な状況になったものの、入院準備でドタバタしつつ気づいたら、あれ……さっき陣痛来たの、何分前だっけ??と。徐々に短くなっていくはずの間隔が、逆に長くなってる……!
そういえば《昼間は陣痛が引きやすい》って聞いたことあったな、なんて思いながら、一度助産院に行き内診してもらったところ「これはまだ産まれる気配じゃないね」と……。えーーーもう産む気満々だったのに!親にも来てもらっちゃったし、何より夫が家にいる間に産まれて欲しいのに!!と焦る私。
そんなハハの勝手な気持ちをよそに、その日の陣痛は午後にピタッと止まってしまいました。今夜はもう入院だな~なんて思っていたのに、両親には一度帰宅してもらい、夕食はいつものように家族揃って摂る羽目に。
この日に来たのは、いわゆる《前駆陣痛》。名前は知っていましたが、経験したのはこれが初めてでした。
再度追い込みをかけた、その翌朝……
明後日の朝にはまた夫が出張に行ってしまう。タイミングが合えば無理してでも途中で帰って来てくれるだろうけど、時間も体力もお金も余分に使わせることになってしまうので、出来ればそれは避けたい……。
とにかく明日、明日中に産まれてくれたらもう言うことなし!!と、凹んだ気持ちを再度立て直し、前駆陣痛のあったその日は寝る直前まで踏み台昇降やら四つん這いやら、やれるだけのことをやって布団にもぐり込みました。明日の朝には陣痛が来ますように!と半ば祈りながら。
そして迎えた翌朝5時。布団の中でまどろんでいた時に、お股からドバッと何かが勢いよく溢れ出すのを感じました。その尋常でない量に「破水だ!」とすぐに気づいた私は、立ち上がらないよう四つん這いのまま、スマホを掴んでお手洗いに直行。
自分の意思では止められない大量の羊水の排出。昨日までパンパンに張っていたのに、みるみるうちに2ヶ月前くらいのサイズにしぼんだお腹を眺めながら、人体って面白いな~と妙に感心したりなんかして。
助産師さんにもすぐに連絡したものの「陣痛がないならひとまず自宅待機で。11時頃に一度モニター(分娩監視装置)つけに来てくれる?」と言われ、午前中はいつも通り過ごしました。
その間も断続的に羊水の排出があり、何度も何度もナプキンを交換。夜用ナプキンをあんなスピードで消費したのは初めて(笑)。羊水って、破膜しても一気に全部出るわけじゃないんだな……。そのうち、陣痛も10分間隔で来るようになり、再度両親に招集をかけました。
その後11時に助産院へ。「モニターを見る限り赤ちゃんは元気そうだけど、陣痛もまだ弱いし、このお腹の張り具合見ても今すぐには産まれへんね……」と言われ、まだあかんのか……と思わず返答に詰まりました。
先に破水してしまうと、時間経過と共に感染症のリスクがあがっていくから、早いうちに産まなくちゃいけなくなる。助産師さんにも「18時までに本格的な陣痛が来なかったら、抗生剤を点滴しながらのお産になるからね」と、ひとつのタイムリミットを告げられました。
前期破水からの、お産へのラストスパート
抗生剤の投与。それは発酵モノが好きで、腸内細菌叢を大事に育てているつもりの私からすると、出来る限り避けたいイベントです。細菌と一緒に、せっかく育てた善玉菌を一網打尽にされたくない……!
これはもう一段階追い込みをかけねば!!と、またも気持ちにエンジンを掛け直し、自宅に駆けつけてくれた父に娘たちを託して、夫同伴で午後からウォーキングへ。
最初は近くのスーパーまでの予定だったものの「ひと駅先まで行こう」「帰りはバスでもタクシーでも良いから」と夫がどんどん先を促すので、痛みをこらえながらもそれに大人しく従う私。陣痛が強くならないのに帰ったところで意味もないし、何より抗生剤投与のタイムリミットが迫っている……!
結局最寄り駅から2駅先、1時間半ほど歩いたところで陣痛が加速度的に強くなり、このままお産になることを確信して電車とタクシーを乗り継いで助産院に直行。助産師さんには「(この状況で)電車乗ったの?!?!」とドン引きされましたけど(笑)。
助産院に着いたのは、16時前。その時の私の様子を見ても「うーん、まだすぐじゃないなぁ……あと数時間……20時くらいかなぁ」という助産師さんの言葉に、えーーまだあと4時間も掛かるの?!と内心ゲンナリ。それを聞いて、夫は私を助産院に置いて一旦帰宅。
あと何時間かかるにせよ、もう引き返すことも出来ないのだから一刻も早く産み落とすしかない! そう思って陣痛の波の間に精油入りのオイルをお腹に塗ったり、腰回りをほぐす運動をしたり……。その結果、そこからは順調にお産が進みました。
そしてついに《頭が出てくる瞬間の一番鋭い痛み》《身体をねじりながら引っ張り出される時の痛み》《それがそのまま開放感に変わっていく快感》《その後訪れるたまらない安堵》が怒涛のように押し寄せ、その直後にフギャーーー!!という大きな泣き声が響き渡り……。18時13分、三女が3,208g・48cmで誕生しました。
助産師さんに「すごい、普通の人の3倍やわ!」とへその緒の太さに驚かれている間にスマホを手に取り、家族のグループLINEに「産まれた」と送信。15分後には夫と娘たち、両親がワラワラと助産院に顔を見に来てくれました^^
後から助産師さんには「20時って言ったのはハッタリやったけどね。実際は19時前くらいになるかな~と思ってたから、最後の追い上げ頑張ったねぇ^^」と言われた私のお産。いや、あの状況でハッタリかまされたら、そりゃ信じますって、ねぇ……。
2泊3日の助産院での入院生活
産後1時間で、自力で階段を昇り2階の個室へ。3年前の次女出産時と同じ和室にホッとしながら、2泊3日の短い入院生活が始まりました。
産まれたてホヤホヤの新生児と枕を並べて過ごす、不思議な時間。「産むたびに酷くなる」と噂の後陣痛に七転八倒しつつも、他には外傷もなく翌朝には普通にトイレに行けるくらい元気でした^^
出産直後の身体の辛さは、思い返すと長女出産時が一番過酷でした。筋肉痛に腰痛、裂傷痛とほんとに満身創痍だったもんなぁ。三回目にして、出産時の痛みの逃し方など、少しは慣れたのかもしれません(笑)。
そして癒やされたのが、助産師さん手作りの滋養溢れる食事♡♡ 12月の突然の検査入院で口にした病院食との違いが激しい……。
翌日にはシャワーも浴びさせてもらえたし、助産師さんは母親のように親身に寄り添ってくれるし、総じて居心地の良い入院生活を送らせてもらいました。
三女はというと、3,208gと姉二人に比べると200gほど小さく産まれましたが、生後0日からよく飲むところはソックリで(笑)。決してか弱くはないけれど、頭も身体も一回り小さく感じたのは、200gの差なのかそれとも単なる記憶違いか……?
仔猫のような泣き声や、真っ黒な胎便などを「ああ前もこんな感じだったな……」と懐かしく思い出しながら、新生児のお世話に明け暮れた3日間でした。
おわりに
前駆陣痛というフェイントに凹まされ、破水に驚き、抗生剤投与のタイムリミットで焦りながらの今回のお産。予想外のこともありましたが、私の容赦ない追い込みに応え、夫のいる日に産まれてきてくれたことは、本当にありがたかったです^^♡
まだまだ生活リズムも不規則で、夜間授乳に追われる日々ですが、それもあっという間に過ぎ去ってしまうこと。大変なこともたくさんあるだろうけど、検査入院時に痛感した《元気な姿で産まれることのありがたさ》を忘れないように、新生活を楽しみたいと思います。
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