お肉の代替品としてよく知られるソイミート(大豆肉)。お肉によく似た味や食感を持ちながら、カロリーは半分以下ととてもヘルシー。ベジタリアンやダイエッター向けの食材として自然食品店などではお馴染みです^^
お肉も普通に食べる私にとって、ソイミートは《常温保存可能な乾物》としてとても心強い存在。お肉がないときや足りないときにサッと戻して使えるので、ブロックタイプとミンチタイプをそれぞれストックするようにしています。
私はいつも宅配業者オルターのオリジナル製品を使ってますが、有機ソイミートの市販品って少ないんだなぁ……(独り言)。
今日はそんなソイミートを使って作る、オールベジ(動物性食品不使用)なベジミートソースをご紹介します。
これ、家族や友人に食べてもらっても、お肉が入っていないことに事前に気づかれたことがありません。それくらい満足度が高いんです^^
大豆臭を取り除く!ソイミートの下ごしらえ
ソイミートって、食べたことあるけどなんかニオイがいまいち……と感じことがある人は少なくないかもしれません。かくいう私も、その一人。
ソイミートには大豆の油分が含まれています。乾物として保存しているうちにこの油分が酸化してしまうと、あの独特なニオイの原因になってしまうんですよね。
なのでお湯に浸けるだけの下ごしらえではなく、しっかり茹でてこの油分を取り除くことが大事! これはソイミートのタイプ(形状)や作る料理に関係なく使える方法です。
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かしたら、ソイミートを入れて弱めの中火で10分茹でる
- 茹で上がったソイミートを、清潔な手ぬぐいや布巾を敷いたザルに空ける
- 手ぬぐい(布巾)を持ち上げ、熱々のうちに軽く絞って水気を切る
- 一度絞ったら手ぬぐいを広げ、くっついたソイミート同士を軽くほぐす
- また手ぬぐいをひとまとめにし、先ほどよりも強めに絞る
- 4と5を2,3回繰り返してしっかりと水気を切り、最後は手ぬぐいを広げてほぐして冷ましておく
最初からぎゅーっと強く絞ってしまうとソイミートの形が崩れてしまうので、数回にわけて都度ほぐしながら徐々に強く絞るのがポイント!
今回のベジミートソースは後から味つけをしますが、ソイミートそのものにしっかり下味をつけておきたい料理の場合は、絞ったソイミートが熱いうちに調味料をからめておくと味が染み込みやすいです^^
ちなみにソイミートは、茹でて戻すと乾燥重量の2.5~3倍の重さになります。レシピに書いてあるお肉が100gなら、乾燥ソイミート35gくらいを目安にしてくださいね。
旨みたっぷりベジミートソースの作り方
ミートソースに使うソイミートは、ミンチ(ひき肉)タイプがあると便利ですが、なければブロックタイプのものを下ごしらえ後にみじん切りにして使ってもOKです^^
そして味付けの要になるのが、ひとつ前の記事で紹介した《甘糀味噌》!! 甘糀(糀甘酒)と味噌を2:1を混ぜただけのものですが、これを使うと淡白になりがちなベジタリアンレシピがグッと美味しくなるんです♡
なので是非、甘糀味噌をご用意のうえ《ベジミートソース》を作ってみてください^^
ベジミートソースの材料(4人分)
- ソイミート:乾燥50g(下ごしらえ後 約130g)
- トマト缶:1缶(400g)
- 甘糀味噌:大さじ6(糀甘酒 大さじ4 + 味噌 大さじ2)
- 玉ねぎ:中1個
- にんにく:ひとかけ
- オリーブオイル:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 塩:小さじ1
- 水:100cc
- バジル、オレガノ:適量
最近オリーブオイルもiHerb(アイハーブ)で買うことが増えました^^
Gaea, グリーン & フルーティー、エキストラバージンオリーブオイル、17 fl oz (500 ml)
ベジミートソースの作り方
- 乾燥ソイミート50gを茹でている間に、玉ねぎとにんにくをみじん切りにする
- 茹で上がったソイミートを絞って広げておく
- 平鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくがきつね色になるまで弱火でじっくり炒める
- 玉ねぎを加え、透明になるまで弱火で炒める
- トマト缶・甘糀味噌・醤油・塩を加える
- 水100ccを中身を空けたトマト缶に注ぎ、中をすすぐようにしてから鍋に入れ、全体をよく混ぜ馴染ませる
- 2を鍋に加えて混ぜる
- 弱火で10分煮込む
- お好みでバジルやオレガノを加えてできあがり!
普通のミートソースと違う点は、ソースになる材料を混ぜてから最後にソイミートを入れることくらいでしょうか。作ってすぐも美味しいですが、ひと晩寝かせるととてもまろやかな味わいになります^^
あと、私は干した青じそをフレーク状にしたものを常備しているので、食べる直前にそれをうえにパラパラっと振りかけるのがお気に入り!
ベジミートソースの楽しみ方
ミートソースと言えば、やっぱりド定番はスパゲティ・ボロネーゼ。
パスタは桜井食品の、国産小麦のものがお気に入り。すごくモチモチしていて食べごたえ抜群、美味しいです♡
冷凍 → 自然解凍でも楽しめますが、我が家はこの分量で作ってパスタで食べたら、残るのはいつもごくわずか。たいてい翌朝トーストに塗って完食してしまいます(笑)。
他にはふかしたジャガイモ、厚揚げや木綿豆腐を焼いたものに掛けても良いし、ミートソース自体にお肉が入っていないので、蒸した鶏むね肉なんかと合わせても重たくなりません。
そう、このベジミートソース、お肉はもちろんオイルも大さじ1しか入っていないので、食べごたえがあるのに全然お腹が重たくならないんです! 食べ終わったあとのお皿の汚れも、お湯でほとんど落ちてしまうくらい。脂でギトギトのお皿を洗うのって、結構ストレスですもんね……。
ソイミート、トマト缶、パスタ、玉ねぎ。どれも常温で保存できるものですし、我が家ではなるべく欠かさないように常備しているものばかり。ああ冷蔵庫に全然食材がない……!なんて時でもパパッと作れて助かるレシピのひとつです^^
おわりに
今回のベジミートソースの肝は、ソイミート(乾物)と甘糀味噌(発酵食)。乾物も発酵も昔ながらの食料保存の知恵ですし、水分の抜けた乾物の中に発酵由来の旨みが浸透しやすいので、とても相性が良いんですよね。
冷蔵庫を手放す予定はありませんが、乾物や干し野菜と発酵食をうまく組み合わせながら、冷蔵冷凍に頼りすぎない食生活をこれからも工夫していきたいなぁと思います♪
▼甘糀味噌のその他のアレンジについてはこちらから