近年、その言葉を「聞いたことがある!」という人が、急速に増えている《カタカムナ》。
カタカムナとは、縄文時代以前に日本にあったとされる超古代文字・古代文献のこと。日本の古代文字と言われるものは、ヲシテ文字、アヒルクサ文字などいくつかありますが、そのひとつがカタカムナ文字です。◯と線を組み合わせた文字が渦巻状に綴られていて、非常にユニークな見た目をしています。
このカタカムナ文字で書かれたカタカムナ文献のテーマは、宇宙の仕組み・物理・生命の本質など幅広く難解ですが、とても親しみやすい一面も持っています。
一番有名なカタカムナのフレーズは《ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト》。これを聞いただけで「一二三四五 回りて巡る 六七八九十」だと、日本語を話す人ならすぐにピンときますよね。
更に文字ひとつひとつをよく見てみると......。例えばこの6文字、カタカナとよく似ていると思いませんか?^^
そう、カタカムナ文字は、日本語のルーツではないかとも言われているもの。あまりにも謎が多いため「カタカムナ文献は偽書だ」と主張する専門家もいますが、内容の深さを知るにつけ、私は《真偽よりも大切なものが、カタカムナにはあるのではないか》と感じています。
そんな私が、今回ブログにカタカムナのことを初めて書いたのは、コロナ禍以降の世界を生き抜く《しあわせの智恵》として、カタカムナを一人でも多くの人に知ってもらいたいと思ったから。私が知っているのはごくごく一部に過ぎませんが、カタカムナって、すごーく面白いんですよ^^
カタカムナには日本の神様の名前がたくさん出てきますし、ベースに陰陽の考え方があります。そのため古事記やマクロビオティックからカタカムナに興味を持つ人もいらっしゃるようです。
ヒフミヨイ、の続きと《音》が持つ意味
先ほど書いた《ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト》というフレーズには続きがあります。
ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト
アウノスヘシレ カタチサキ (第5首)
ソラニモロケセ ユヱヌオヲ
ハエツヰネホン カタカムナ (第6首)
ぶっちゃけ初めて目にした人からすると、アウノスヘシレ以降は???だと思いますが(笑)、ひとつひとつの《音》を丁寧に読み解くと第5首には《地球の誕生〜次元上昇〜生命の誕生》が、第6首には《生命の成り立ち・本質》が描写されているそうです。
そして最後の《カタカムナ》を除けば、いろは歌のように48音が一文字も重ならずに入っています。
え、こんな短いフレーズにそんな壮大な意味があるの?と私も最初は驚きましたが、日本語は母音(あいうえお)がすべての音に含まれているため、一音一音を区切って発音することができますよね。《たくさんの意味が凝縮されたひとつの音》を繋ぎ合わせたのが日本語、と言い換えることもできます。
こういった母音的言語は、もともと世界のいくつかの地域にあったものの、その殆どが植民地化などで他の言語にとって変わられ、今でも母国語として1億人以上もの人々に使われている言語は、日本語ただひとつなのだそうです。
感覚的言語と言われ、擬音語・擬態語がとても多い日本語。例えば《ヒフミヨイ》の一番最初に出てくる《ヒ》ひとつとっても、一や火や日のイメージがすぐに浮かびますし、《ひみつ、ひそやか、ひっそり》といったニュアンスも感じられます。
そんな風に各音の意味を読み解き繋げていくと、そこに物事の真理や本質が浮かびあがってくるよ、と教えてくれているのがカタカムナ文献なのです。
万葉集には「言霊の幸(さきわ)ふ国」という言葉があり、これを辞書で引くと「言葉の霊力が幸福をもたらす国。日本のこと」と書いてあります。日本語は、言葉そのものに大きなチカラや意味があるのに、今の私たちはそれを知らないのではなく《忘れている》......。
自分たちの生まれた国やルーツに誇りを持てるかどうかは、自己肯定感に大きく影響します。カタカムナを通じて「日本語ってすごいな〜」「日本って面白い国だな!」と思える人が増えることは、この国の未来を明るく照らしてくれるに違いありません。
私とカタカムナのモノガタリ
私が初めてカタカムナを知ったのは、2011年のこと。結婚したばかりで、夫婦関係をより良く築いていくことに興味を持つなかで知った、カタカムナにある《サヌキアワ》の概念。
《サヌキ》が男性性で、《アワ》が女性性? 讃岐と阿波?? カタカナ、じゃなくてカタカムナ? なんだなんだ、なんか気になるぞ。
さらに、当時読んでいた《発酵道》という本でもカタカムナに再会。発酵に適した微生物が増えやすい《イヤシロチ》と、腐敗を招きやすい《ケカレチ》があって......? 癒しと穢れ?? うわーーここでもまたカタカムナか!みたいな(笑)。
すぐにカタカムナに関する本がないか調べたものの、Amazonにはいかにも難解そうな本が1冊があるだけ......。
えーー気になるんだけどこれ以上進めない〜〜!とモヤモヤしていた頃に、友人が「カタカムナのお話をしてくれる人がいたよー!」と言って誘ってくれたのが、今や全国・海外からも引っ張りだこの板垣昭子さん(以降あっこさん)のお茶会でした^^
あっこさんは東経135度線上にある淡路島にお住まいで、ご活躍中の旦那様を支える妻であり、三姉妹のママでもあります。結婚前にカタカムナに出会いご夫婦で学ばれていたことが、夫婦関係や育児においてとても役に立ったと、経験を交えて話してくださいました。カタカムナのなかで、性やパートナーシップはとても重要なテーマとして取り上げられています。
当時まだ子どもがいなかった私はそれを伺って、なるほどな〜サヌキアワってそういうことなのか......と大きなヒントをもらいました。その後しばらく間が空きつつも、次女妊娠中に再びあっこさんの《カタカムナお話会》に立て続けに参加し、自分なりに咀嚼して今に至ります。
しあわせのヒントをくれる《サヌキアワ》の知恵
物理や農業、天文学など幅広いテーマに言及しているカタカムナのなかで、私が自分の人生に活かせているな、カタカムナに出会えてよかったな、と実感しているのは、やはりあっこさんがフォーカスしてくださった《サヌキアワ》の考え方。
サヌキが男性性、アワが女性性。男性のなかにもサヌキとアワがあり、女性のなかにもサヌキとアワがある。サヌキの強い男性がサヌキ男、アワの強い男性がアワ男、サヌキの強い女性がサヌキ女、アワの強い女性がアワ女。
でも男性であるなら《サヌキが50%よりも多い》し、女性であるなら《アワが50%よりも多い》のだそう。LGBTQの方々はどうなのかなー?などまだ理解が追いついてない部分もありますが、それを聞いてなるほどな......と。
音の響きからしてシャープで強そう、真っ直ぐに伸びる印象を感じる《サヌキ》と、口が大きく開き、泡のように丸い印象のある《アワ》。たった2音3音で、なんかわかる!と思えるし、身体のつくりの違いまでイメージできてしまうから不思議!
海外から輸入・翻訳された概念ではなく、私たちが毎日使っている言葉だからこそ《忘れていたものを、思い出す》ことができる。そっか、そう言えば、そうだったよね......と。
私はあっこさんの著書に載っているこの樹の図(P165)が大好きで♡ 性愛の分野には《男は充電、女は発電》なんて表現がありますが、この図を見ればそれも直観的にわかるなぁと思うのです。
一方私自身が、サヌキ女かアワ女かと問われれば、幼少期はさておき思春期以降は間違いなく「サヌキ女として生きてきた」という自覚があります。特に学生時代に多少の苦労をしたことで「働かざる者食うべからず!」と本気で思って自分を奮い立たせてきましたし、それで経験できたこともたくさんありました。
ですが一生そうして気を張って生きていきたいか? それで夫婦関係や育児はうまくいくのか? と考えると、疑問に思うこともしばしばで......。
そんな時、あっこさんからサヌキアワの話を何度も聞いて、ああもうそうじゃなくてもいいんだな。むしろ子どもが小さい今の時期は、そうじゃない方がうまくいくのかもしれないな......なんてことを思ったのです。ちょうどあっこさんの最近のブログ記事に出てきた《自立系武闘派女子》って表現が、刺さる刺さる(笑)。
そうして、時が 来れば
哀しいかな 身に ついた、
その 強さは必ずしも 貴女を
幸せには しないことに、
気づいたりします。やみくもに 振り回す 剣は
一番 近しい、愛する人を
真っ先に斬りつけることに なるから。(中略)
アクエリアスの時代へ 入るに あたり。
サヌキ女たちに 必要なのは
女性性、アワの 復興、も
大切では あるけれどまずは
男性性、サヌキ の ツルギを
私たちが 降ろすことだ。と 思いました。(中略)
サヌキ女の 武勲 あってこそ
私たち 全体は
次の ステージに 向かうことが できます。ただ 武装したままでは
これからの
個人としての 貴女には
あまりにも ふさわしくないのです。
夫婦は相性ありきですし、どんな組み合わせでもそれでうまくいっているなら万事OK。でももし何かズレを感じているなら、軌道修正は早いに越したことはありません。うちは基本的に仲は良く、大きな問題もなかったけれど、仕事が好きすぎて家を開けがちな夫に対し(=平日ワンオペ!!)思うところがまったくないわけではありませんでした。
夫は結構サヌキが強い人、そんな夫に変わって欲しいわけではなかった(そこが魅力でもありますしね)ので、もっとうまくいくためには、相対的に私がもっとアワを増やせばいいのかもしれないな......と。
結果的に、30代で妊娠出産を4回経験し、平日ワンオペ育児にヒーヒー言う日々が5年続いたりもしましたが、いわゆる《産後クライシス》に陥ることはありませんでした。働き方を見直し、大阪から飛騨高山への移住を一大決心、第四子妊娠9ヶ月で実行。その後すぐに訪れたコロナ禍を田舎で穏やかに過ごせたのも、サヌキアワの考え方の元、《アワを養う》ことにフォーカスしていたからかな、と思います。
更にありがたいことに、コロナ禍によるリモートワーク化という追い風もあり、夫が家にいられる時間は以前よりずっと増え、夫婦関係もより良くなりました^^
アワは良くも悪くも変化しやすい性質を持つので、先に《変われる》のは女性です。歩み寄るのはいつも女ばっかり!!とかではなく、もともとがそういう性質でできているんだなぁ、そうした方がスムーズなんだなぁと知れてよかったな、と。
私の目的は我を通すことでもなければ、夫婦間の不毛な争いに勝つことでもなく、幸せな関係を築くことだったので^^
もっとカタカムナに触れたくなったら
だだーーっと書き進めてきましたが、まだまだここに書けていないことがたくさんあります。が、なんせ言語化が難しいのがカタカムナ。それ自体が、言葉なのに(笑)。
もっと深く知りたいな〜と思われた方は是非、私のカタカムナの先生・あっこさんの著書を読んでみてください! 色々なカタカムナ研究家さんの著書を読むなかで、私にはあっこさんの本がダントツにわかりやすく心に響きました♡♡
学術的・サヌキ的なカタカムナ本が多く頭に入ってきづらいなか、これは女性の著者にしか書けない、口語的・アワ的にカタカムナを読み解いた本。カタカムナ初心者さん、サヌキアワにピンと来た女性はもちろん、今夫婦関係や育児と仕事の両立など《女性である自分》に閉塞感を感じている方には強く強くオススメしたいです。
そうそう......私は子どもたちの名付けのときに、家族全体でバランスがとれるようカタカムナの考え方を参考にしました。その方法もこの本のなかで解説されてますよー♪
あっこさんは本以外に、カタカムナをより身近に感じるためのかるたやクリアファイル(お風呂の壁に貼って覚えられる♪)なども作られていて、私はこちらもとってもお気に入りです。このブログ記事の画像は、あっこさん制作の《カタカムナかるた》を並べて撮影しています。 →オンラインショップからどうぞ!
そして機会がある人は是非、直接あっこさんからカタカムナのお話を聞いてみてください。お話会はオンラインでも開催されてますし(→お話会のスケジュール)、静岡・御前崎のサーファー助産師・野口智美さんとのインスタライブでは、サヌキアワのエッセンスとあっこさんの飾らないお人柄がよくわかりますよ^^♡
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【2023.04 追記】
スピリチュアル系の本を紹介するYoutuber石井琢巳さんが《はじめてのカタカムナ》の動画をアップされました!概要欄にて当ブログ記事もご紹介いただきました。ありがとうございます♪
おわりに:今カタカムナが必要なわけ
カタカムナは様々な理由で《決して表に出してはならない》と長く隠されてきた経緯があり、カタカムナを守ってきた相似象学会の勉強会も、ごく限られた人しか参加できなかったそうです。
私が初めてあっこさんのお話会に伺ったとき、あっこさんはまだその活動を始められたばかりで「こうして人前で話すことが、実はまだ少し怖い」とおっしゃっていたくらいですし、前述のように本もほとんど世に出ていませんでした。
でも、それから時が経ち、あっこさんのお話会はあちこちで大人気! 何人ものカタカムナ研究家さんたちによる関連書籍もたくさん並ぶようになりました。ああカタカムナは今《広まるフェーズ》に入ったんだな......。いや、これからの時代は、カタカムナが持つ智恵を積極的に広めていかなくちゃいけないんだな、と(もちろん、内容の全てを広めていいわけではないと思いますが......)。
それは文明周期説や西洋占星術や様々な暦やらがいっせいに「これからは女性原理で動く時代、女性性(アワ)の時代になりますよ」と告げているのと符合します。そういったスピリチュアルな分野で、何年も前から言われてきたことが、現実の変化としてわかりやすく立ち顕れたのが今回のコロナ禍ではないでしょうか。
日本人がカタカムナを通じて物事の真理や本質に触れることは、日本全体のアワを養うことになり、それが引いては世界のアワを豊かにすることに繋がっていくはず。文明周期説によると、これからの千年期は日本の高い精神性が地球の文明をリードしていくそうですしね^^♪
私も私自身の言葉でもっとカタカムナを語れるよう、これからも日々の暮らしに考え方を活かしていきたいと思います!