防災についてあれこれ考えていた時に買った、省エネ生活研究家・アズマカナコさんの著書【もたない、捨てない、ためこまない。身の丈生活】。
冷蔵庫も電子レンジもエアコンも持たず、ひと月の電気代の平均は4人家族で546円だという、アズマさんの生活。オフグリッドではないけれど、普段どのように電気を使わずに暮らしておられるのかを知りたくて手に取りました。
冷蔵庫を持たない代わりに、野菜は干したり漬けたりする……というのは、想像の範囲内。私自身もあれこれ試しています。
我が家の干しカゴ・干しザルは7年選手!なんだかんだで年中活躍してます^^
▼秋冬は干し野菜のシーズンです!▼夏場は水キムチにお世話になりました^^
そんな私も、アズマさんの著書にあった《欲しいものをお金で買うのではなく、そこにあるものを最大限に利用する》という項目には、ハッと気付かされることが多くありました。
アズマさんは、卵の殻・ナスのヘタ・とうもろこしの皮など様々なものを暮らしに役立てられています。その知恵と工夫を拝見し、私にもまだまだ出来ることがあるなぁ、と。
捨てずに使い切る、ということは……
野菜でいうと、余りやすいのは皮や種やヘタ。ゴボウ・大根・ニンジン・生姜・さつまいもなどの根菜類は、安心安全なものであれば皮を剥かずに食べられますよね。皮つきのまま食べることは、
- 皮を剥く手間や時間がかからない
- 皮に含まれる栄養や食物繊維(時に雑味!笑)が摂れる
- 生ゴミが出ない
といい事づくし! マクロビオティックで言うところの《一物全体》や、ホールフーズ(Whole Foods・全体食)の考え方にも当てはまります。私も根菜ブラシでごしごしこするだけで、皮つきのまま頂いています。
もう3年くらい愛用しているブラシはこちら↓ ザルなどの目詰まりを落とすのにも重宝してます♪
でもそこからもう一歩視野を広げて、一見食べられなさそうなものであっても、食用以外の用途を含めてもっと想像力を働かせていきたいな……というのが、アズマさんの著書を読んで感じたこと。
▼お米に関しては、米ぬかを入浴剤にしたり、とぎ汁で洗顔するなど工夫してます^^
お米にしろ野菜にしろ、無農薬栽培や自然栽培など、農家さんが丁寧に心をこめて作られたものを、少し高いお金を出して買っているなら尚のこと。最大限それを無駄にしないように使い切ることは、農家さんへの敬意を表すことにも繋がるなぁって。
そう思って今回《とりあえず捨てずにとっておいた》のが、記事タイトルにもした、みかんの皮とかぼちゃの種です。何に使うかは、まだハッキリと決めていません(笑)。
みかんの皮はお風呂に入れて香りを楽しむか、陳皮代わりに料理の風味付けに使うか。かぼちゃの種は炒って殻を剥いて食べるか、アズマさんのように炒って煮出してお茶にするか……。
失敗することも前提に、あれこれ試して我が家の定番の使い方を見つけてみようかな、と♡
《なんのためにそれをするか》で、受け取るものは180度変わる
みかんの皮やかぼちゃの種のように、普通なら捨ててしまうものを大事に使うことは、モノやお金が不足していた時代……《おばあちゃんの知恵袋》っぽいイメージで、以前の私はどこか貧乏くさく感じていました。そこまでせんでも別にいいやん!って(笑)。
でも私自身が歳を取ったからか、娘たちがあれこれ興味を持つ年齢になったからなのか、アズマさんの言う《欲しいものをお金で買うのではなく、そこにあるものを最大限に利用する》という価値観に、最近より強く共感するようになって。
節約や倹約だけを目的にこうしたことを考えるのは、確かにちょっと貧乏くさく見えてしまうかもしれません。でも、
- 今目の前にあるものの価値をより多く受け取るために
- より必要なもの、買わないと手に入らないものにお金を掛けるために
- 包装材のような、余分なゴミを増やさないために
といった動機で頭を使うことは、ものすごく気持ちを豊かにしてくれるし、クリエイティブです。ああ、これにはこんな使い方もあったんだな、今まで気づいてなかったけど自然の理ってすごいな!と気づくことは、時に感動ですらあって。
面白いことに、今まで抱いていた《貧乏くささ》とは真逆なんですよね、これが……!
物質的な豊かさを追い求めるのではなく、自分にとって本当に必要なものだけを見極めて残すという意味では、ミニマリズムと共通する部分も多いかも。
▼読んで良かったミニマリズム本!
あとはストイックになり過ぎることなく、自分が楽しく・美味しく・心地よく感じられるかどうかを基準にすることを忘れないように! それはブログ全体を通じて大事にしていることでもありますしね^^
おわりに
《ないものを追い求めるのでなく、今あるものの価値や面白さ、ありがたさに気づける感性》は、ちょっと大げさに言うと《人生に対する幸福感》にも繋がると私は思っていて。
きっかけはみかんの皮やかぼちゃの種といった些細なものであっても、それが娘たちの感性や幸福感を育むことになれば面白いなーと♡
奇しくも今日は、一年で一番かぼちゃを目にするハロウィン!! 夕飯のおかずには蒸しかぼちゃ、食後にはかぼちゃの種茶でも飲んで、娘たちと楽しんでみようかなと思います^^
▼煮汁・茹で汁・絞り汁なども有効活用♪▼手ぬぐいや風呂敷も、使い道を考えるのが楽しい♡