【2019.02 追記】
スピンオフ新シリーズスタート、新刊情報更新!
随分前から友人に猛プッシュされていた漫画《はたらく細胞》に、2018年夏のテレビアニメ化を気にどハマリしております……!
《はたらく細胞》とは、清水茜さん著のコミックシリーズ。「赤血球の女の子」を主人公に、想い人??である「白血球の男の子」や、同じ体内で働く血小板・キラーT細胞・マクロファージなどのキャラクターが活躍する《体内の細胞を擬人化した漫画》なのです^^
原作コミック《はたらく細胞》
実はオススメされてから割とすぐに、単行本の1巻・2巻を買って一読したものの、それから読み返すこともなく、続編を買うこともなかった私。体内を擬人化するって、すごく斬新な発想で面白いなー!とは思ったんですけどね。
なぜ読み進めなかったのかというと、白血球やキラーT細胞が、細菌やがん細胞を次々に殺していくシーンが、若干キツくてですね……。私、グロテスクな描写がわりと苦手なんです……。
《はたらく細胞》は基本的に絵柄も可愛いし、戦闘シーンも決して過度ではなく、目を覆ってしまうほどではありません。でも繰り返し見たいかと聞かれるとそうでもなくて……。
原作コミックの絵柄ってどんなの?と思われた方は、第1話がここで無料で読めます。
第1話はそうでもなかったんですが、私には第8〜9話の《がん細胞》あたりがちょっとヘビーだったかな……。
そんな私が「やっぱりコレ面白いーー!!」とハマったのは、2018年の夏に放送されていたテレビアニメシリーズがきっかけでした^^
ちなみに原作コミックは2017年8月に出た5巻(第25話)が最新刊です。掲載誌である月刊少年シリウスでも休載が多く、6巻発売は気長に待つしかなさそうですね……。
テレビアニメシリーズ《はたらく細胞》
テレビアニメが始まる!と知ったときも「へーそうなんだ」くらいで、正直そこまで期待してませんでした。ま、自動録画しておいて、後から観たくなったときに観ればいいや……くらいで、3話か4話までは一度も観ずに録りためてたんですよね。
で、ふとしたキッカケで1話から観始めたら……あれ、全然イヤじゃない!むしろ面白い!!と急に開眼(笑)。テレビアニメって、原作漫画より一般ウケしやすいように、絵柄や描写がマイルドになりますよね。それが私にはちょうど良かったみたい^^ そういえば、進撃の巨人もアニメには慣れたけど、いまだに原作は読む気がしない……。
アニメなので動きにも一層コミカルさが加わっているし、声優さん達も個性豊かだしで、一気に《はたらく細胞ワールド》に引き込まれてしまったのです。原作ファンにとってはそのマイルドさが物足りなかったりするのかもしれませんが、私にとってはありがたかった……!
オープニングソングの《ミッション!健・康・第・イチ》も、最初は「何このギャグソング……」と思ってたのですが(すみません)、すっかり耳に残って離れなくなりました(笑)。おそるべし中毒性……!!
テレビアニメで心理抵抗がなくなったからか、そこから原作コミックもスンナリ読めるようになりました。そこから残りのコミックを買い、更にスピンオフまで制覇して楽しんでいます♪
《はたらく細胞》スピンオフシリーズ
この《はたらく細胞ワールド》の面白いところは、スピンオフシリーズが既に3種類もあること!!!
【2019.02 追記】
スピンオフシリーズがもうひとつ増えました!キラーT細胞を主人公にした《はたらく細胞フレンド》です。
画風はこれまでのスピンオフシリーズの中では一番本家コミックに近いかも? いや~これまた単行本の発売が楽しみです^^
スピンオフシリーズは、いずれも原作者の清水茜さんが「監修」されていますが、原作・作画は別の方が担当。なので各シリーズごとに世界観が少しずつ異なっていて、それがまた面白いんです^^
はたらく細菌
こちらは吉田はるゆきさんが作画担当。「なかよし」連載ということで、本家よりもふわっと柔らかいタッチの「少女漫画」です。細胞ではなく「細菌」がテーマなので、主な登場人物は陣地争いに励む悪玉菌や善玉菌。舞台は気まぐれな女子高生の体内(腸内や皮膚)、という設定です。
常在菌以外に納豆菌・麹菌・乳酸菌なども出てくるので、発酵好きの視点からでも楽しめます。食生活が乱れがちな思春期の娘さんに読んでもらえれば、少しは改善が見込めるかも?!
ちなみに発酵の漫画といえば俄然《もやしもん》ラブな私ですが、愛すべきオリゼーこと麹菌は、こちらの世界では綺麗なお姉様の姿で登場しております(笑)。人間の想像力って、無限大……!
【新刊情報】
2019年2月に、最新刊《はたらく細菌》4巻が出ました!
はたらく細胞BLACK
こちらの作画は初嘉屋一生さん。監修の清水茜さん以外に、原作として原田重光さんの名前がクレジットされています。連載誌は「モーニング」、青年誌ということもあって、主人公は「赤血球の若い男の子」で、反対に白血球は「ザ・ナイスバディ女子」(笑)。ストレスフルな生活を送る、成人男性の体内が舞台です。
《大人の身体は、ブラック企業だ》がキャッチコピーになっているだけあって、各回タイトルはこんな感じ!
- 第1話:喫煙、細菌、終わりの始まり。
- 第2話:肝臓、アルコール、誇り。
- 第3話:勃起、射精、虚無。
- 第4話:淋菌、襲来。
- 第5話:過重労働、錯乱、脱毛。
ストレス社会で闘う身体、その体内で酷使される細胞たちが、ややダークな世界観で描かれています。この《はたらく細胞BLACK》を読んで、自分の身体を思いやる男性が増えたらいいなぁ……(笑)。
【新刊情報】
2019年2月に、最新刊《はたらく細胞BLACK》3巻が出ました!
はたらかない細胞
こちらの作画は杉本萌さん。本家と同じ月刊少年シリウスにて連載。でも絵のタッチは《はたらく細菌》に似て、やや少女漫画っぽいかも……?
赤血球になる前段階の細胞「赤芽球」が主人公で、何かしら理由をつけて「赤血球になろうとしない」モラトリアムな日常が描かれています。他のシリーズのような「学習マンガ」っぽさはあまりなく、全体的にほのぼのしてます。
【新刊情報】
2019年2月に、最新刊《はたらかない細胞》2巻が出ました!
研究者も絶賛した、テレビアニメシリーズ!
そう言えば、この《はたらく細胞》のアニメシリーズ第7話を見た、癌研究者が内容を絶賛したというエピソードもニュースになりましたね。
#はたらく細胞 第7話「がん細胞」を超真面目に解説。今回の話しは、がんの初期発生を免疫細胞がいかに防いでいるかの話しでした。癌研究者目線でも、とても正確な内容だったと思います。皆さんの体の中で、あの騒ぎが毎日何百回も起こっていると考えられていて、そのおかげで癌は滅多に起こりません。
— 大須賀 覚 (@SatoruO) August 18, 2018
本当にこのアニメはありがたいです。癌を詳しく知る良い機会になるし、病気を科学的に捉えるくせもできると思います。表面だけ知ろうとせずに、詳しいメカニズムに目を向けることは大事で、それは医療情報デマに騙されることも減らせるし、医師患者間のコミュニケーションレベルも上げられると思います
— 大須賀 覚 (@SatoruO) August 19, 2018
この大須賀覚さんは、その後ご自身のブログでも追加版として解説をされています。ご興味のある方はこちらをどうぞ▽
ちなみに《はたらく細胞》テレビアニメシリーズは、FOD(フジテレビオンデマンド)やHuluで全編視聴が可能です^^ (ちなみにちなみに、どちらでもアニメ「もやしもん」「もやしもんリターンズ」も見れます・笑)
テレビアニメシリーズは全13話。無料期間内でも十分視聴可能なはず! 特にFODは一ヶ月もありますしね^^
FOD・Hulu共に、2018年末に単発放映された《特別編 風邪症候群》も視聴可能です♪
おわりに
漫画やアニメの世界でよくある「擬人化」や「萌えキャラ化」。もやしもんで菌のキャラ化を楽しんではいましたが、擬人化ってものの恩恵を、私はこれまであまり感じてきたことがありませんでした。
が、今回《はたらく細胞ワールド》にハマったことで、擬人化ってすごいな……!と改めてその文化の奥深さを感じています。
これまで解剖生理学を本やセミナーで学んできましたが、特に試験を受けるわけでもなく、細かい名称や働きを「暗記」しようとはしてこなかったんですよね。スマホでいつでも調べられるし。
でもこうして擬人化されてキャラクターやエピソードと紐づくと、暗記しようとしなくても自然に頭に入ってくるし、忘れないんですよね……。しかもその対象は、自分たちの体内にいる細胞たち! 知っていて困らないことばかりです。
テレビアニメなら子どもでもとっつきやすいですし、娘が小学生くらいになったら見せてみようかなと思います。死ぬまで一生付き合う、自分の身体のことですしね^^
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