お米の恵みを活用すれば、暮らしはもっと豊かでシンプルになる。

日本の主食であるお米を、ただ食べるだけなんてもったいない。その恵みを隅から隅まで享受すれば、日々の暮らしはもっと豊かでシンプルになる……。

そんな風に考えている私が「お米」をどんな風に扱っているのか、今日はざーっとご紹介してみます!

食べるのは「分づき米(ぶづきまい)」

まず、私が買っているのは無農薬や自然栽培の玄米です。宅配業者のオルターを利用しているので、たいていここのカタログから選んでいます。玄米は浸水に時間が掛かるうえ、まだ小さい娘たちにとっては消化の負担が大きいので、この玄米をそのまま食べることはまずありません。

これを食べる前に精米機で二分〜五分程度の分づき米(ぶづきまい)に精米してから、炊飯器で炊飯します。この家庭用精米機、買って五年になりますが、故障知らずで日々よく働いてくれています。

電気ケトルをひと回り大きくしたくらいの大きさで、精米時の作業音は掃除機くらい(数分で終わります!)。

分づき米は、白米よりはミネラルや食物繊維が豊富だけど、玄米ほど扱いづらくありません。とても便利ではあるものの、分づき米はお米の表面に「ぬか」が微妙に残っている状態。

ぬかはとても酸化しやすい=分づき米も酸化して味が落ちやすいため、美味しく食べるには炊く直前に家で精米するのが一番なのだとか。五年前に思い切って精米機を買ったのは、そんな経緯もあってのことでした。

精米したあとに残る「米ぬか」

精米機で精米すると、その都度「米ぬか」が残ります。糠床に一度挫折してからしばらくは、あまり米ぬかを活用できていなかったのですが、今は違います!

ガーゼの真ん中に米ぬかを置いて、きゅっとまとめて輪ゴムでくくれば、てるてる坊主ならぬ「ぬか坊主」の出来上がり。「今夜はぬか使わないかも」というときは、この状態でそのままポイッと冷凍庫に入れておきます。

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これを入浴時に浴槽に入れてよく揉むと、ガーゼの隙間から細かい米ぬかが滲み出して、お風呂はたちまち乳白色に! 冬場はお肌の乾燥も防いでくれますし、なにより娘たちはこの「ぬか坊主」を取り合いするくらいお気に入り(笑)。

私は残り湯を洗濯に使う派ですが、米ぬかが溶けたお湯は雑菌が増えやすいので、お洗濯に使うなら「入浴後なるべく早く」がおススメです。お湯がまだ温かいくらいの方が、お洗濯の汚れ落ちも良いですしね。翌日の午後とかになると、もう結構、お湯がニオいますのでご注意を……!

お風呂から引き上げた米ぬかには、最後にもうひと仕事してもらいます。輪ゴムを外して中の米ぬかを計量カップなどに開け、それを使って排水周りの掃除をします。古歯ブラシに米ぬかをつけて磨き、最後はお水で流すだけ!

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精米一回分(二分づき×五合)の米ぬかで、キッチン・トイレ・洗面化粧台の三箇所が十分綺麗になります。元々水回りの掃除はあまり好きではなかったのですが、米ぬかを使うようになってから少しだけ楽しめるようになりました(笑)。

【2018.07 追記】
米ぬかは、断水時に役立つバイオトイレの材料としても使えます!!

こんな活用方法がある米ぬかですが、実はお米のなかで一番農薬が蓄積しやすいと言われている部位でもあります。お風呂に入れるなど、お肌につける用途の場合は「酸化していない新鮮なもの」「無農薬のお米のもの」を選ぶことをおすすめします。

 

とぎ汁は、ひと晩常温で発酵させてから活用!

次に、お米のとぎ汁について。私はこの本に出会って目から鱗をボロボロ落としてから、とぎ汁の有効活用にハマりました^^

私は洗米した時に出る、2,3回目のちょっと薄くなったとぎ汁を、500mlのマイボトル一本分だけ保存しています。これをひと晩常温で置いておくと乳酸菌が増え、油汚れなどの分解力が高くなるから、不思議……!!

この本には様々な活用方法が載っていますが、私が日々実践しているのは

  • 洗顔
    洗面器にとぎ汁を半カップほど入れ、お水で2,3倍に薄めたもので顔を洗う
    朝の洗顔・メイクをしなかった日の夜の洗顔は石鹸などを使わず、これですすぐだけ
  • 植物の水やり
    顔を洗った後に洗面器に残ったとぎ汁を、そのまま観葉植物の鉢に
  • メイク落とし/ウェットティッシュ
    小さなジッパー袋にコットン数枚を入れ、上からとぎ汁を注ぐ
    コットン全体が濡れたら、袋を逆さまにして、袋の上から軽く絞って余分なとぎ汁を捨てる
    基本的に冷蔵庫で保管し、キャリアオイルで浮かせたメイクの拭き取りや、娘たちの顔の汚れ拭き、テーブルの油汚れ落としに使う
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ちなみにこの大判コットンは、元々娘たちのおしりふき用に買っていたもの。このサイズが使いやすいんですよね……!

買ってきた魚や肉を、サッととぎ汁で洗うと血や油が流れてサッパリしますし、とにかくとぎ汁はめちゃくちゃ重宝します。

かといって、欲張ってたくさん置いておいても使い切らないうちにニオイが出てしまうので「500mlのマイボトル1本分」が私にとってはちょうど良い量ですね^^ マイボトルは最近100円ショップでもたくさん扱っています。

お米を水に浸して作る「リジュベラック(穀物浸水液)」

ハイ、これが一番アヤしくて謎なんですが……(笑)。これも、さっきと同じこちらの本で知りました。

白米や玄米をさっと洗って水に浸けておくだけで、リジュベラックという「還元水」になり、それを飲むと乳酸菌によって腸が元気になったり、掃除に使うと汚れ落ちが良くなったりするというもの。

このリジュベラック、酸化還元電位計(ORP計)という水質調査なんかに使う機械で測定すると、-400〜-500mVという数値を叩き出します(一般的な水道水は+200〜300mV程度)。これ、一般的なアルカリ電解水や水素水と同等、もしくはそれ以上……!!

私、自分が作ったリジュベラックが本当にそんな値になるのかを知りたくて、このORP計買っちゃったんですよね(笑)。なので時々思いついて測るんですが、確かに結構なマイナス数値になるんです。こういうページを見ると、-400〜-500mVって数値がどれほど稀有なのかがよくわかります。

リジュベラック、私は直接飲むよりも、手作りポカリなど飲み物を作るときのベースや、発酵モノの仕込み水に使ったりしています。

やっぱりお米の恵みは、すごい!!

ここまで米ぬか、とぎ汁、リジュベラックと使い方を書いてきましたが、これらは全て「無農薬のお米を」「自家精米する」からこそ安心して楽しめることでもあります。精米機なんて大げさかな……?と私も昔は思っていましたが、今はもう精米機なしの生活は考えられません。

洗剤、入浴剤、クレンジング、ウェットティッシュ、水素水……お米をうまく活用すれば、こういったものはどんどん不要になっていきます。そう思うと、無農薬や自然栽培のお米は決して高い買い物ではないなぁと。もちろん、美味しいご飯も食べられますしね^^

美味しい無農薬米を食べてみたい!という方は、是非こちらもご覧ください。私が以前撮影・執筆した滋賀県の中道農園さんの記事です。


お米ってすごいんだな、発酵って面白いな、と実感することが私に何をもたらしたかは、以前noteにも書いたのでこちらも是非。思うことがたくさんありすぎて、まだうまくまとめ切れていないのですが、少しは伝わるといいなぁ……。


せっかくお米の美味しい国・日本に生まれたのですから! 足元を整えるように、私はこれからもお米の恵みをたくさん享受したいと思います^^

 

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この記事を書いた橘花(kikka)ってこんな人