ポシェットに備える《デイリー防災グッズ》で、日々の暮らしに「安心」を。

保育園の送り迎えや近所への買い物時など、ほぼ毎日ポシェットを下げて外出する私。ポシェットを持たずに家を出るのは、ゴミ捨てと車に忘れ物を取りに行く時くらい。この時はスマホも持たず、鍵だけですが(笑)。

このポシェットのこれまでの中身は

  • 家の鍵と車の鍵
  • スマートフォン
  • 財布
  • ハンカチ代わりの手ぬぐい1枚
  • ポケットティッシュ
  • リップクリーム

でした。これは自宅から5分以上離れる時、これまでも必ず持ち出していたモノ達です。

ところが最近、地震・豪雨・台風と、立て続けに大きな自然災害に直面し、防災について考える機会が増えました。

我が家は夫が月~金出張で不在、平日は完全ワンオペ育児中です。しかも来年早々、第三子が産まれる予定。あまり考えたくはありませんが、災害発生時、私が一人で三人の子ども達を守らなければならない確率が、とても高い……。

備蓄や持ち出し袋もですが、もっともっと日常的に取り組めることはないだろうかと、このポシェットの中身から見直すことにしました。

まずは長財布を手放した!

毎日持ち歩くポシェットの中身について、防災視点で考えたとき、私がまず見直したのは財布でした。

ここ4年くらい使っていたのは、ジミーチュウの長財布。「お札は折らずに伸ばして入れられる方がいいらしい」とか「せめて財布くらいはブランドものを……」なんて想いから、初めて買った長財布。

とても気に入って使ってきましたが、仕事内容を見直したり第三子妊娠で引きこもったりしているうちに、ミニマル思考になり優先順位が大きく変わったんですよね。

カードや領収書も溜めがちだったし、そもそもデカくて重くて(全面スタッズだから、余計に・笑)ポシェット内の7割を占拠していたし……。

そこで日々持ち歩くカードを厳選し、ひとまず以前使っていた作家モノの二つ折り財布を再登板。これだけで小さなポシェットに随分余白が生まれました!

ちなみに夫は私以上にミニマル思考・未来思考が強く、出来るだけ支払いはキャッシュレスで、小銭は手放し、持ち歩くのはマネークリップだけ!というツワモノ。そんな夫からの影響も、長財布を手放すきっかけになりました。

空いたカード収納スペースには、防水バンドエイドを5枚ほど入れています^^

ポシェットを買い替えた!

今まで使っていたのは、長女出産直後に買ったマザーズバッグに付属していたサブバッグ。シンプルで使い勝手が良く気に入っていましたが、もう少ーしだけ容量を増やしたくて、5年ぶりに新調しました。

f:id:ryokoueda:20181012115414j:plain (妊娠7ヶ月、お腹も顔も丸くなったなー笑)
今回ポシェット選びでこだわったのは、

  • 肌身離さず身につけていられるような、コンパクトさ・軽さであること
  • どんな服にでも合うように、見た目がシンプルなこと
  • 日々持ち歩くので、汚れにくく、汚れが目立ちにくいこと
  • ストラップが簡単に取り外せて、バッグインバッグにもなること
  • ストラップの長さが、無段階で調整できること

です。最後の長さ調整については、いざ走って逃げる必要がある時やものすごい人混みに巻き込まれた時などに、ギリギリまでストラップを短くして、身体にフィットさせるため。ぶらぶらさせてると、それだけで体力を消耗するので……。

そんな機能性を重視して、メーカー等にはこだわらず、画像検索で調べてたどり着いたのがこちらの商品。

黒はちょっと重たそうだし、でもダークカラーの方が汚れは目立ちにくいし……で、「チャコール」をセレクト。まだ届いて一週間ほどしか経ってませんが、見た目も機能面も、今のところとても満足しています^^

ポケット類が充実しているので、これはどこに入れておくと迷わないか、使いやすいか?を考えるのが、地味に楽しい……(笑)。

ポシェットに新たに追加した防災グッズとは……

長財布を手放し、ポシェットも一回り大きなものに買い替え、そこに入れているのは私なりに厳選したアイテム達。

・コンパクトLEDライト

必携防災グッズといえば、まずはライト。これは防災・サバイバルの達人であるJUNさんに、オンラインサロン【EART LIFE LABO(アート・ライフ・ラボ)】内で教えていただいた、登山用品ブランド・PETZL(ペツル)のイーライトです。

これのどこがすごいって、めちゃくちゃコンパクトなのに、ワイヤーを引き出せばヘッドライトとして額につけたり、手首に固定したりできること。ライトの角度も自在に動きます。

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懐中電灯というと手持ちが一般的ですが、いざという時に両手を開けられることって、ものすごーく大事!!! 私の場合、小さな娘の手を引きながら移動する可能性も高いですしね。

超小型 & 超軽量で、白色光と赤色光をそれぞれ連続点灯・点滅させられるモードがあり、しかも防水機能付き!

非常時用の持ち出し袋には、このライト用のボタン電池10個をスタンバイ。ちなみにこのボタン電池CR2032は、車のスマートキーによく使われているものと同じです^^

この電池ひとつでも4夜照射可能な省エネ設計なうえに、予備電池は10個買っても単三電池1本分以下の重さって、ありがたすぎる……!

こういうグッズも使い慣れておきたいので、私は家族の耳掃除のときに額に装着しています。見た目が面白いようで娘たちは毎回大喜び(笑)。でも超実用的なので、耳掃除がめっちゃはかどるんですよ~! ふふふ♪

・マルチツール

これも最近新調したもの。昔、ドイツ旅行土産でヘンケルス製の似たようなマルチツールをもらって、それを10年以上愛用していたことがあり。キーケースの中に、鍵と一緒にぶら下げて持ち歩いてました^^

数年前に空港の手荷物検査でうっかり没収されてしまったっきりでしたが、やっぱり欲しくなって今回は銘品ビクトリノックス・クラシックSDの白をセレクト。昔持ってたヘンケルスのは赤だったけど、ホワイトガジェットマニアとしては、白というだけで嬉しい♡

このマルチツールは、小さいながらもかなり役に立ちます。商品のタグをハサミで切ったり、荷物や手紙の開梱にナイフを使ったり、外出先で爪が欠けたときにヤスリで角を丸めたり……。あとはピンセットとつまようじもあるしね。

ドライバーや栓抜きがついたような、もっと多機能で高価なマルチツールもたくさんありますが、それは持ち出し袋でいいかな~というのが私の考え。これまでの経験上、デイリーユースにはこれで十分!

ただ、気をつけるべきは、飛行機に手荷物としては持ち込めないので、預ける荷物に移す必要があるということ。

そして日々持ち歩くなかで、もし警察に所持品検査をされたら、軽犯罪法の規制対象になる可能性があるということ……。

今日これから○○に使うので、など用途がはっきりしている場合は良いのですが、どんなに刃渡りが小さくても「防犯や防災のため」は、正当な所持理由にならないのだとか。

なので万が一そんな場面に出くわした時のために、防犯・防災以外の所持理由を自分なりにきちんと説明できるようにしておくのが大事かなと。

これも普段から使いこなしていれば、パッと頭に浮かびます^^

・ホイッスル

ライトやマルチツールと違って、非常時以外にほぼ出番はないだろうな~と思うのがホイッスル。これも持ち始めたのは最近です。

非常時用ホイッスルの選び方のポイントのひとつは《中に玉が入っていないこと》。玉入りのものは、水に濡れると音が出にくくなるようです。

私が買ったのは、コクヨのもの。《防災の達人》というネーミングにも惹かれましたが(笑)、特にいいなと思ったのは

  • ABS樹脂製で軽く、錆びないこと
  • 吹き口にキャップがついていて、汚れないこと

でした。ポシェットに長らく入れっぱなしになるので、軽さも清潔さも、私にとっては重要!

自分のを買うついでに、夫や娘たちの分も一緒に購入。年齢的にまだ使うことはほぼないだろうと思いつつも、保育園のリュックに、お守り代わりにつけておきました^^

ちなみに、この記事で紹介した多機能ラジオにも非常時用ホイッスルがひとつ付属していて、こちらは持ち出し袋にゴム紐でくくりつけておきました。

・予備の手ぬぐいと安全ピン

ハンカチとして使う手ぬぐいは、これまでも持ち歩いていましたが、最近それとは別に、予備でもう一枚持ち歩いています。

ひとつ前の記事に手ぬぐいや風呂敷の良さについてガッツリ書きましたが、手ぬぐいはほんと汎用性が高くて心強い!!


手ぬぐいはハンカチとタオルの機能を兼ね備えていて、いざというときには手で細く裂いて包帯や止血帯にしたり、繋いでロープや紐の代わりに使うこともできます。

1枚しか持っていないと、既に使って汚れていたりすることもあるので、予備があると安心だな~と^^

安全ピンは、手ぬぐいをストールのように羽織ったときに固定したり、スカートの裾がほつれたときに仮止めするのにも使えますね。

・モバイルバッテリーと充電ケーブル

モバイルバッテリーはあった方が安心ですが、それなりに重量があるので、ポシェットに入れるかどうかは《行き先が徒歩圏内かどうか、かつ1時間以内に帰宅予定どうか》で決めることにしています。

保育園やコンビニなど、歩いていく場所なら途中で何かあってもすぐ帰れる。でもほんの数駅でも、電車に乗る場合は、災害や人身事故などに巻き込まれ、一瞬で帰宅困難になる可能性がある……。

そうなった時、連絡手段や情報収集ツールとしてスマホのフル稼働が想定されるので、モバイルバッテリーは必携だな、と。

車移動の日は、車内で充電出来るので持ち出さないことが多いですが、機械式の立体駐車場を利用するなら、停電時に車が出せなくなるかもしれないので、あった方がいいかも……??

愛用しているのは以前も紹介したAnker製のもの。ACプラグが搭載されていて、コンセントに直接差し込めるのがポイントです。

バッテリー本体を充電しながら、スマホを充電することもできるので、家の中で使うことも多いです。そして寝る前にコンセントに差しておくことを、最近習慣づけました^^

・携帯食

防災とは関係なく、以前から時々持ち歩いているのがナッツやドライフルーツ。小腹が空いたときのおやつ、トレイルミックスってやつですね。これもモバイルバッテリー同様、徒歩圏外への移動時には持ち歩くように。

私はオイルコーティングや加塩・加糖されていないオーガニックな《素ナッツ・素ドライフルーツ》が好み。特にレーズンとカカオニブを一緒に口に入れると、チョコチップ食べてる気分になって、満足度高し♡

日本で手に入りやすいメーカーは、ネオファームやアリサンかな……。

でもナッツやドライフルーツのほとんどは、海外原産。こういうものこそ、iHerb(アイハーブ)で個人輸入するのがおすすめ!

NAVITAS ORGANICSSunfoodMade in Natureなど、日本の自然食品店でも見かけるようなメーカーの商品が、2,3割は安い価格で買える印象です。


Navitas Organics, オーガニック・カカオニブ、8 oz (227 g)


Sunfood, 天日干しゴジベリー、8オンス(227 g)


Made in Nature, オーガニック、レーズン、ふっくらでリッチなスーパースナック、9 oz (255 g)

なのですが、個人的に気をつけているのは《フレーバーがついたものはなるべく買わない》ということ!! アメリカ人と日本人の味覚の差なのか、時々びっくりするくらい美味しくないものがあるんですよね……。どうしても食べて見たいときは、一番小さな容量のもので一度試してみるのが賢明です。

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ナッツやドライフルーツを持ち歩く容器は、これまで色々試した結果、《使い終わった粉おしろいのケース》に落ち着いています(笑)。

ネジ式の蓋はきっちり締まるし、中身が押しつぶされることがないし、適度に入る容量があるし、錆びなくて軽い樹脂製だし、洗いやすいし。ドロップ缶は、塩分や油分で錆びることがありますよ……。

使い終わった粉おしろいのケースは、中蓋とパフを取り去り、綺麗に洗って乾かしたものを捨てずに幾つか置いてます。手作りクリームの容器やお灸の携帯ケース、子どものおもちゃの小物入れなど、色んなシーンで重宝するんですよ、これ♡

私の《デイリー防災グッズ》リスト!

というわけで、これまでの中身……

  • 家の鍵と車の鍵
  • スマートフォン
  • 財布
  • ハンカチ代わりの手ぬぐい1枚
  • ポケットティッシュ
  • リップクリーム

に加え、

  • コンパクトLEDライト
  • マルチツール
  • ホイッスル
  • 財布の中に防水バンドエイド
  • 予備の手ぬぐい1枚と安全ピン
  • (状況に応じて)モバイルバッテリーと充電ケーブル
  • (状況に応じて)携帯食

を持ち歩くようになりました。これらのアイテムが、私にとっての《デイリー防災グッズ》です。

とはいえ、このリストのものを全部ポシェットに入れるとそれなりにかさばるので、バッテリーと携帯食を両方持って出るときはバッグ自体を変えることが多くなる、かな? その際はポシェットのストラップを取り外し、そのままバッグインバッグとして使うこともできます。

また特に細かいモノは、移し替えでうっかり入れ忘れたり落としたりしないよう、ひとつのカラビナにまとめています。これならベルト通しやバッグの外側にぶら下げることも可能です^^

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ちなみにこの方位磁石とルーペのついたカラビナも、JUNさんに教えていただいたもの。これは私の場合半分趣味みたいなものですが、JUNさんのように海外の災害・紛争地域で活動される方にとって、方位磁石や(火種としての)ルーペは重要なのだそうです。

 

このカラビナにつけている3つのアイテム(LEDライト・マルチツール・ホイッスル)は、アウトドア防災ガイド・あんどうりすさんが提唱する《発災後15分間の、命を守る5点セット》のうちの3つでもあります(あとの2つは、「スマホ」と「知恵のある自分自身」!)。

それらをすべて、この手のひらサイズで持ち運べるのだと思うと、とても心強いではありませんか♡

防災ノウハウは多角的に取り入れよう

立て続く自然災害に、嫌でも防災・減災意識が高まっている人は多いと思います。

私もその一人なので、本を読んだり人から学んだりしていますが、そうしてみて思うのは市販の【非常時用持ち出し袋セット】を買って安心してしまうことの、心もとなさ……!

というのも、防災について知れば知るほど、

  • どんな地理的条件の土地に住んでいるのか
  • 家族の人数や年齢はどうなのか
  • 自宅はどんな構造・間取りなのか
  • どの季節・時間にどんな種類の災害が起こり、その際どこに逃げなければならないのか

などによってとるべき対策は全然違うのだな、と思い知らされるから。

災害発生時のことを深く考えるのは、あまり楽しいことではありません。でもそこから目を背け「とりあえず……」と市販のセット品を買ってしまい込んでいても、いざという時に役に立たないモノの方が多いんじゃないかなって……。

よく言われることですが、キャンプや登山で使われるアウトドア用品には、一般的な防災グッズ以上に優秀なものがたくさんあります。普段から電気や水道のインフラに頼らない、オフグリッド生活をしている人の知恵も、とても興味深いです。

アウトドア防災ガイド・あんどうりすさんのエッセイからは、普段使うバッグを防災仕様にすることや、《命を守る5点セット》《安易にグッズに頼らない、本質的な防災意識》など、たくさんのことを学びました^^ ヘッドライトを耳掃除用に普段使いすることも!笑

クーヨン増刊号・いいねの防災特集からは、自然派のためのローリングストックや防災料理術についてヒントをもらいましたし、ここで紹介されていた省エネ生活研究家・アズマカナコさんの著書には日常生活で実践でき、そのまま非常時にも使えるような暮らしの知恵が満載でした。

 

そうして頭に入れた《知識=他人の知恵》は、実際に暮らしに取り入れ、自分たちに合わせてカスタマイズしたり組み合わせたりすることで、初めて《自分の知恵》として身につくのだと思うのです。

おわりに

防災を特別なこととして、日常と切り離さない。普段の生活の延長線上に防災意識を据え置くこと。私が重視しているのは、この一点と言っても過言ではありません。

《万が一の非常時にしか役に立たない、防災専用品》に今すぐお金を掛けるのもな……と思ってしまう気持ちがあるからこそ、ひとつずつしっかり考えてモノを選び、それを普段から使いこなすことに価値を置けばいいんだな、と。

今回記事にしたポシェットとは別に、持ち出し袋(防災リュック)の中身もあれこれ考えて準備したので、それはまた別の記事で紹介したいと思います^^

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この記事を書いた橘花(kikka)ってこんな人