お盆休み真っ只中 & 今日は終戦記念日ですね。私は今、夫の故郷・飛騨高山に帰省中です^^
月曜は家族でお墓参りに行って、4歳の長女にご先祖さまって何なのか、お墓参りはなぜ大事なことなのか……などを話して聞かせました。どこまで理解したかはわかりませんけど(笑)。
普段そこまで亡くなった人を想うことはありませんが、お盆や終戦記念日が近くなると自然と意識が広がります。それと同時に、最近私自身よく考えること、親しい友人達とよく話題にすることについて、今日は書くことにします。
「自分や身内のことだけを考える」ことの落とし穴
私は20代後半から色々なセミナーに参加し、自分を知ることや自分を活かすことについて、それなりに時間やお金を使ってきました。
自己肯定感がとても低く、長らく無価値感や欠乏感に悩まされてきた私にとって、そういったことに興味関心が向いたのは、ある意味自然な流れだったかもしれません。
そのお陰で心の持ちようや考え方は180度近く変わりましたし、その流れのなかで良きパートナーと出会い結婚し、家庭を持つこともできました。自分が身につけ実践してきたことを、今度は自分が伝える側に回ろうと、セミナーやコンサルティングといった形で仕事にもしてきました。
そういういわゆる「自己啓発」の分野(の一部)では《自分や自分のごく身近にいる人をまず大切にすること》がよくテーマにあがります。「自分を満たさないと、他者を本当の意味で満たすことはできない」とか「自己犠牲があってはならない」とか。
それも確かに一理ありますし、現実的に自分達だけのことで精一杯な人たちはまずはそこを大事に!と思います。
ですがやっぱりそれには段階があって、いつまでも同じところに留まっていてはいけないんじゃないかな……というのが、最近私が特に強く感じていること。
「自分を満たすこと」を追い求めても、そこにゴールはありません。結婚相手に求めるものも、自分の収入も、見た目の美しさも、上を見ればキリがないのと同じこと。
自分を知る・自分を活かすといった自分探しを「まず優先」するとして、そこはいつクリアになる? どういう状態になったらその次のフェーズに行ける? 自分を満たすためのそのグラスがいつの間にか肥大していて、どれだけ注いでも満たされなくなってない……?
私たちは、地域や環境に生かされている
私たちは、一人で生きているわけでも、家族とだけ生きているわけでもありません。地域に生かされ、もっと言うと地球という環境に生かされています。
自分や自分の身内が得することだけを考えて、地域や環境のことを後回しにした結果が戦争や環境破壊や公害を生み出した、とも言えます。この世界に住む全員が、自分磨きや自己実現や願望達成を最優先にしたら、きっとあっという間にこの世は終わってしまう……。
雨風しのげる家があって、「おはよう」や「いってらっしゃい」を言える家族や友人がいて、当面食べるものに困らない。日常生活に差し支えない程度に健康な、心と身体もある。
そんな恵まれた状況なのであれば、自己実現や願望達成は腹八分目にして、自分を生かしてくれている地域や環境に目を向けていくことこそが、人の成長ってものな気がしてならないのです。
今いる地域や日本がダメになったら海外に住めばいい。でも地球環境そのものがダメになったら、現時点で私達にもう生きる場所はありません。生きる場所がなくなれば、自分を活かす機会なんて、当然なくなります。
やや話が飛躍したように見えるかもしれませんが、今後は「自分(や身内)のためになること」と「地域や環境のためになること」を、《どっちが大事で、どっちが先》と二項対立で考えるのではなく、《どちらも同時に満たせることは何か?》という視座で考えることが、めちゃくちゃ重要になってくるのではないかな、と。
自分は地域の一部であり、環境の一部である、と常にイコールで考えるイメージです。
では私たちに、何ができるのか
とはいえ私も、ここに書いたような考え方の重要性を心底実感したのはごく最近です。漠然と「そういうことも考えていかなきゃ」と思ってはいても、具体的に何をどうすればいいか、わかりませんでしたしね。
昨年末あたりから、地域や環境のために、自分のリソース(時間やお金や心)を積極的に注ぎ込んでいる人……いわゆるソーシャルアクションを起こしている人たちに出会い話を伺ったことで、私も少しずつそういった視座で物事を考えられるようになりました。
被災地支援や難民支援のために、直接現地に足を運ぶ方もいます。自分の専門分野や得意分野について、地域や環境を同時に良くするという視座からお話しされる方もいます。子どもも小さく「現地で直接支援」がしづらい状況の私は、《支援をする人を支援する》ことで、ごくわずかではありますが間接的な貢献をしています。
また私は「写真や文章で伝える・広めること」が得意なので(これは自分探しを経てわかったことでもあります^^)、こうしてブログ記事を書くことで、そういったエシカルな活動や考え方を広める手助けができれば、とも考えています。
あとはこのブログのテーマでもある「スマートナチュラルな暮らし」について【ソーシャルアクション《にも繋がる》ような提案】ができれば最高だな、と。難易度は高いですが、取り組む価値はありますよね……!
「EART LIFE LABO」とは
そんな私が今《支援する人を支援する》方法のひとつとして参加しているのが、【EART LIFE LABO(アート・ライフ・ラボ】というオンラインサロンです。
大阪市北区中崎町は(梅田から徒歩圏内!)古民家をリノベーションしたカフェや雑貨屋などがひしめく人気スポットですが、ここに一番最初に誕生したカフェ「Salon de AmanTo」のオーナー・JUNさんが【EART LIFE LABO】の主催者です。
ですが中崎町が人気スポットになったのは、JUNさんが社会実験としてカフェ運営を通じ、町全体に様々な働きかけをされてきた結果。その下町再生の手法を知りたくて、海外の行政機関や団体が視察に押し寄せるほど、高い評価を受けてもおられます。
更にJUNさんは、世界各国の被災地支援や難民支援のために真っ先に自腹で乗り込み、現地の方々と信頼関係を築き、継続的かつ自立支援になる方法を模索し実践されています。また「子ども食堂」なんて言葉がなかった十数年前から、孤食の子どもたちに無料で食事の提供もされています。
「常識」ではないことを「非常識」と言いますが、JUNさん達の考え方や活動は、非常識以前の「未常識」。《5年後、10年後にやっと「非常識」として認識されるようなもの》が多いのです。
自分に直接関わりがないと、なかなか問題意識を持てないのが人間です。でも、知ろうという気持ちさえあれば、そこから学びを深めていくことは可能なのだな、と我が身を振り返って思います。
【EART LIFE LABO】は月額1,000円から参加でき、そこでJUNさんから世界情勢や防災やサバイバルに関する具体的な知識などを学べます。各地で開催されているJUNさんの講演動画なども、自由に視聴可能!
私が以前書いた「バイオトイレ」に関することなども、ここで学ばせてもらってるんですよ〜^^
- 地域や環境のために何かしたいという気持ちはあるけど、どうすればいいかわからない
- 防災術・護身術など具体的に人の役に立てる方法を学びたい
- 支援するなら顔の見える団体・活動を選びたい
- 一方的に支援するだけでなく、同時に自分自身も学んでいきたい
という人に、【EART LIFE LABO】はうってつけな「場」ではないかなと思います。
※一般募集は毎月1日〜5日のみ受付なので、このブログでもまた月初にお知らせしますね。是非とも今スグ!という意欲的な方は
junkan@amanto.jp
までその旨メールをお送りください^^
おわりに
地域や環境のためだなんて、そんな殊勝なこと、私には……。以前の私はそんな風に思っていました。最初に書いたとおり、自分のことで精一杯だった頃は、致し方なかったかもしれません。でも30代も半ばを過ぎ「ある程度幸せな生活」を送れるようになった今、自分たちの幸せだけを考えてちゃいけないな……と思うのです。
一歩外側に目を向ければ、日本にも貧困や難民の問題はあるし、国外であれば尚更です。そしてそれは決して他人事ではなく、いつ自分たちの平穏な生活を脅かすものになるかわからないのです。
自分の子どもが、難民の子のいじめに加担していたら? 家族や友人が、貧困から犯罪に手を染めた人に命を狙われたとしたら……? それまで目を背けてきたことに、そんな出来事を機に向き合わされることだってあるでしょう。
特に今年は6月の地震、7月の豪雨、35度を当たり前に超える酷暑など、自然の猛威や災害について考える機会が多い夏でした。またそういう非常時に、自分たちのことで精一杯になる人と、周りのことまで考えて動ける人、その違いが浮き彫りにもなりました。
そういった《世界が抱える問題》を「誰かが解決してくれるだろう」ではなく、「自分ごと」として考える人が一人でも増えれば、世界はより良い方向に変わっていくのではないかな、と……。
私もまだまだ勉強不足ですが、この8月15日という《平和について想いを馳せやすい日》に、最近の想いをほんの少し書き連ねてみました。学んだことなどは、今後もこのブログで発信してきますので、どうぞお付き合いください^^
▼6月の大阪北部地震の直後に書いた、非常時の自宅生活のこと▼災害時・断水時に備えておきたいバイオトイレ▼私がこのブログを書くうえで大事にしていること
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